テキストサイズ

Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

『あの・・・隣いいですか?』




『・・・』



講義の始まる寸前

オレの隣に一人の女が顔を出した





『?・・・ドーゾ』



誰だか知らないが

不意打ちな呼び掛けに少し焦ったオレは

少し寝不足の目をこすって

あくびをこらえながら返事をした





『ぁは……ついでに~…

テキスト忘れちゃった・・・

貸してもらえるかな??』






『・・・。あぁ、・・・ドーゾ』





『ありがとっ…♪

~……滝川くん?よね?』





『・・・?・・・あぁ、はい』





『よろしくっ…♪』






【よろしく】?とかさ

新年度でもなければ

新学期でもない

そんな時期だったんだけど…





『あぁ、ドーモはじめまして・・・』



めんどくさいし

オレの悪い癖が出て

∥テキトー∥に返事をしていた





『プッ・・・~あたし

1年の時から…ほぼほぼ

授業も被ってた記憶あるんだけどなぁ(笑)』






『・・・』

∥ゲッ・・・∥




あー、やっちまった



と思いながらもバツが悪くて

テキストをパラパラめくって誤魔化した


ストーリーメニュー

TOPTOPへ