テキストサイズ

Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

『おつかれ』

『カンパイ・・・♪』



ある時

試験を終えたオレとサクラコは

同じ大学の学生のたまり場みたいな

居酒屋で酒を飲み交わしていた




遊んでる場合か?って


だからさ…試験終わったばっかなの




オレにも、人並みに

そういう事くらいあるよ



特に…このサクラコと

会ってからはね



気付けば、いつの間にか

すっかりハタチも過ぎてたしさ



別に咎められることもないし



サクラコが言っていたような

ホッと一息つく時間とか

そういうものの大切さも

オレなりにわかってきたから、かな





『・・・ケイゴって

お酒強いのね♪…ちっとも顔に出ない』



そう言うサクラコは

見たこともないくらい

ボンボンに真っ赤な顔をしてた






『~家系とか・・・体質じゃないか?

にしても・・・サクラコお前

(笑)…ひっどい有り様だな・・・』






『んふふふ・・・ぅるさぃナァ』




庶民感覚でビールのジョッキを手に

目をトロントロンにして

それでも楽しそうなサクラコは




控え目な中でも時に強引だったり

一見、ただおしとやかなお嬢様みたいな

そんな印象とは相反して

時に負けん気の強い

男勝りな面を見せたり


そんな…普段の姿とは

また違った、その姿は




可愛かった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ