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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

健気で…真面目で

やさしくて


曲がった事が・・・大嫌いでさ



∥気高い∥…って言うのかな



今となっては、オレ自身でさえも

あんな・・・

空想の世界からやってきた

ヒーローみたいなやつ







本当に…あんなヤツいたのか?

なんて思うくらい



純粋で…まぶしい・・・その人。







でも、確かに存在したんだ



このオレの目の前にいて



ここで・・・生きていたんだ。







オレが・・・どうしても

守りたかった・・・その命



オレが・・・心から

好きで好きでたまらなかった



愛しくてたまらなかった・・・その人。




その花の命が終わりを迎えても尚



オレが・・・愛しく思って

何度でも心惹かれるのは・・・






バラの花でも…ツバキの花でも

コスモスでも…スズランでも

ウメの花でも…サクラの花でもない




いちばん太陽に愛された

優しさと強さを秘めた



明るく・・・まぶしい



この・・・∥黄色い花∥だった・・・。





忘れなかった、じゃない


忘れられなかった、んだ。






姿も…形も…もう、どこにもないけど



オレの脳裏には・・・




オレが振り向いた・・・そこには




今も・・・いつも






いつも・・・君だけがいたんだ。

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