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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第15章 神様のイジワル

この頃・・・弟のリョウキが

既に大学2年になっていた。



つまりはオレ自身も

卒業を迎える年まで…あと少し



そんな頃合いのこと。





『4年生との最後の試合だから、って

リョウキ一生懸命やってるみたいよ~』





『相変わらずだね・・・』




半分聞き流すようにしながら

∥あっという間∥と言えるその日々に

弟は弟で…きっと色んな事があって




あれ、いないな?なんて思えば

海外留学までしていたとか?

(笑)



弟はこの頃、卒業後の事も

ほぼほぼ決めかけていたのか

オレはもちろんノータッチだけど



いわゆる実業団とかがある企業に

就職することを考えていたり



・・・と、言うより



スカウトが四方八方から来ていて

決めるに決められなかったらしいよ?



まぁ・・・どこのチーム、会社だって

【強い選手】が欲しいのは

当たり前だろうけどさ



あっちに呼ばれ、こっちに呼ばれ、って

引く手あまたってヤツの

矛先にいるのが…オレの弟とは



これはまた、オレの知らない世界だった




なんかさ、スポーツの世界って



・・・すんごいのね?(苦笑)





・・・ってね。








まったく…誰に似たのか

見上げたヤツだな、なんて


本当に…同じ兄弟とは思えない存在に

オレの弟は…いつの間にかなっていた

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