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『あ・・・浅田先生・・・

オレ、今日当直代わりますよ』






『うん？・・・どうした♪滝川

雨でも降らす気か？(笑)』






このところ…ずっと

手術のシミュレーションしたり

遅くまで調べものして

寝不足な浅田先生の姿を見ていた




…ってのも、あるけど一番は







『∥結婚記念日∥くらい

奥さんといた方が良いんじゃないですか』






看護師長がなんか茶化してたのを

偶然聞いてしまったから







『・・・。

ふふん♪滝川・・・

人の心配出来るようになったか(笑)』






『・・・。いえ・・・ただ

仕事の為に…生きてるんじゃなくて

生きる為に仕事してると…思うんで』







『ハハハっ…生意気言うようになったな♪』





生意気…に違いないかもしれないけど

ろくに休みもなく働く先生の姿を

毎日見ているから…なんとなく、だけど






『すべてを犠牲にして…なんて

そんなのって・・・

だから・・・せめて…家族といられる時は』





なんとなく、だけど
口が動いてた





『ふふん♪滝川～・・・』





『ぁ・・・いや、すみません』






『・・・ありがとな♪』



浅田先生は、いつもより
目尻にシワを寄せてニコリと笑った