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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第15章 神様のイジワル


『・・・はじめます』



メスを握った浅田先生は
言わば別人のように

冷静と淡々と
精密な機械のように
その手を進めていく




「浅田先生……これ以上は…」


『・・・』




助手についたドクターが

その状況を見て苦言を呈する



オレも助手と言う形で付いているが
2歩…3歩下がった場所から
見学しているようなポジション



確かなのは・・・その患者の状態に

愕然としていることくらいだろうか




『・・・ … … …』



「先生…」




『・・・』




「浅田先生・・・っ」







無機質な音が響き渡る

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