テキストサイズ

Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第17章 大切な弟・・・可愛い妹

『母さん?うちの増築部分さ…オレ

住む予定ないけど…

いい加減もったいないんじゃない?』



二世帯住宅風に増築されていた

無駄に広めの我が家をネタに

ボクはちょっとだけイタズラ心を覗かせる





『~?…なんでも良いわよ

住まないならあなたが将来独立でもして

小さな病院くらい立てられるだろうし?』






『・・・(苦笑)』



サラッとすんごいことを

言ってくれちゃってるけどさ

このお母さん




『大は小を兼ねるわよ~…』





『いや(笑)べつに・・・もしくは

そのうちリョウキが嫁さん連れてきて

住んでも良いんじゃないの?って思ってさ♪』





『どうだかね~…なんでも良いけど

あんたたち兄弟で、いずれ

そういうことは話し合ってちょうだい』





『・・・(笑)』



期待はずれなくらい

ちっとも食い付かなかった

相変わらずの放任な親だった





リョウキが言うなって言ったから

ボクはアイルちゃんの事は

両親には話してなかった




その理由は…隅々までなんて

もちろん知らないけど



まぁ、確かに

30歳も目前のボクの弟と

二十歳そこそこの彼女じゃ


その先の人生設計に

どんな変化が訪れるかわからないし


弟がまだ言うなって言ったのには

弟なりの理由もあるだろうから




何より…リョウキが真剣だったから



知れば喜んだであろう両親に

イタズラにボクの口からその存在を

明かすことはなかった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ