
Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第17章 大切な弟・・・可愛い妹
「交通事故です!
80代男性と20代女性
女性の方は意識不明です
滝川先生、お願いします!」
救命からの要請で
受け入れ患者を待つ処置室に走る
『80代と20代?
おじいちゃんと孫かな??
他に・・・~詳細は?』
「すみません、まだ…
おそらく…女性が男性を庇って
車に接触したのではないかとのことです」
『・・・。了解・・・』
若い子が老人を庇って重体か
なんとも・・・痛々しい話だ…
救急車のサイレンが聞こえて
搬送口が騒がしくなる
「わかりますかー?!病院ですよー!?」
ストレッチャーがあっという間に処置室に入る
「20代女性、頭部打撲の疑い#@&%~」
救命のドクターがせかせか動きながら
詳細を述べていく
「骨盤やってるかもしれない
滝川~…そっち頼む」
『はい』
聞いていたよりも
大きな事故じゃなさそうだ
横たわる患者の状態や出血量を見て
ボクは少しだけ安心した
『とは言え…骨盤骨折は…~厄介だな』
露出した部位を診察していく中でボクは
ようやく…不意に患者の顔に目を向けた
頭の固定をほどかれて
瞳孔や意識の確認をされている
20代女性・・・
あぁ、可愛いそうに
こんなケガするなんて
思ってもみなかっただろうに・・・なんて
『え・・・・・?』
声に出していた
『あ・・・』
一瞬……ボクの手が止まる
「滝川先生???」
指示を待つ看護師が不安気に
少し苛立った表情でボクを見上げていた
80代男性と20代女性
女性の方は意識不明です
滝川先生、お願いします!」
救命からの要請で
受け入れ患者を待つ処置室に走る
『80代と20代?
おじいちゃんと孫かな??
他に・・・~詳細は?』
「すみません、まだ…
おそらく…女性が男性を庇って
車に接触したのではないかとのことです」
『・・・。了解・・・』
若い子が老人を庇って重体か
なんとも・・・痛々しい話だ…
救急車のサイレンが聞こえて
搬送口が騒がしくなる
「わかりますかー?!病院ですよー!?」
ストレッチャーがあっという間に処置室に入る
「20代女性、頭部打撲の疑い#@&%~」
救命のドクターがせかせか動きながら
詳細を述べていく
「骨盤やってるかもしれない
滝川~…そっち頼む」
『はい』
聞いていたよりも
大きな事故じゃなさそうだ
横たわる患者の状態や出血量を見て
ボクは少しだけ安心した
『とは言え…骨盤骨折は…~厄介だな』
露出した部位を診察していく中でボクは
ようやく…不意に患者の顔に目を向けた
頭の固定をほどかれて
瞳孔や意識の確認をされている
20代女性・・・
あぁ、可愛いそうに
こんなケガするなんて
思ってもみなかっただろうに・・・なんて
『え・・・・・?』
声に出していた
『あ・・・』
一瞬……ボクの手が止まる
「滝川先生???」
指示を待つ看護師が不安気に
少し苛立った表情でボクを見上げていた
