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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第3章 青い時代(とき)の瞬き

『・・・~♪』


授業と言う魔物のもたらす(笑)
恐るべし眠気に耐えられなくなったオレは

ある時、取って置きの憩いの場に
避難していた



あ・・・校舎の屋上ね




正確に言えば寝過ごして


既に放課後だった…ってオチなんだけど




まぁ…こんなことは、よく・・・



あ、いや・・・時々(笑)あったんだ








『・・・』

〃やっべ!・・・~バイトなくてよかった〃




ヤバいヤバい言いながら

オレは寝返りをうつ(笑)




なんでかね

こういう場所って居心地いいのね



たまに運悪いとさ

バカップルがイチャこいてたり?



あーーと・・・タバコ見つかって

停学くらうヤツとか?



なんだか、そんな場面に

出くわす事もあるんだけどさ・・・







「ねぇねぇ・・・金かしてよ?」

「ボクたち小遣い少ないんだ~~♪」







そうそう・・・ホント

たまに運が悪いとね




こういう有りがちな

かったるい場面に

出くわす事も・・・あるんだな







「ちゃぁんと返すからさ♪」

「お前んち金モチだろ?」



『ぼ・・・ぼく・・・僕・・・っ』





『・・・』


オレの安眠を妨げて



いかにもヤンチャな先輩たちと

いかにも弱々しいボンボンが一人



いかにも青春の風物詩みたいな

カツアゲ風景が拡がって(聞こえて)くる





ちなみにオレからは死角

オレがいるのは屋上の



なんて説明したらいいのかな?

屋上の…平面に対して

階段に繋がる出っ張りみたいな

コンクリートの部分




その上が昼寝すんのに

丁度いいのね





・・・ってな憩いの場をさ





かったるい事してくれてんじゃ

ないよ・・・ったく




悪さするならさ


バレないとこで・・・やれっての






今日はついてない




オレは寝返り打ち直して

シカトしていた









『ちょっと・・・何してるんですか??』






『・・・』

〃・・・?〃

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