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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第3章 青い時代(とき)の瞬き

『うっ・・・』


『は・・・葉月さんっ』





「ちょーしこいてんじゃねぇぞ1年!」







『っ・・・ヨシオカくんのお財布

返して下さい・・・』




「っ・・・っせぇな」

「おいおい・・・やりすぎじゃ…」









スタっ・・・ツカツカ






オレは出っ張りから
いつものようにひょこっと降りて

騒がしいそこに向けて歩いた






『ぁ・・・』




連中に小突かれてしりもち着くように
転んでいるカンナと目が・・・



合うところだけど





オレは合わせずに

(だってカンナ…パ○ツ丸みえだしさ)




オレに気付く気配もない
連中の背後に立った




「テメあんまちょーしこいてるとなっ・・・」


『・・・~』




ひょい・・・っ




カンナに罵声浴びせまくってて
すっかり注意散漫なソイツの手から

オレは…ついうっかり
財布を取り上げて





「は・・・?!」





『・・・』





ボーーーっと立って



じ~~~~~~っと



その様子を・・・眺めてたんだけどさ








「ななな?!なんだ・・・おまえ!?」

「ど、どっから出てきやがった?!」







『た・・・きがわ・・・くん?』


『・・・うっ・・・うっ・・・うっ』





びっくりしてるカンナと
泣きべそのボンボンは

とりあえず…おいといて







『?…あ~~・・・オレっすか?

オレは別に・・・寝起きで

メチャクチャ・・・機嫌ワルイ

・・・だけっすけど???』






「・・・」

「・・・」




とりあえず

先輩の質問には精一杯

答えたんだけど??





中々眠気が抜けなくてさ

ついうっかり?

ポケットからガム出して

クチャクチャ噛みながら

でーん、と立ってたのは?

ほんの少しばかり?

マズイ態度かも?…しれなかったけどね




「チッ…ざけやがって」

「おい…もう行くぞ」







特に…お怒りもせず?

そそくさと

センパイたちは去っていかれましたので?






ま・・・いっか?

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