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ねぇもう嫌・・・

第19章 レントゲン



時刻はあっという間に午後。




お昼でも薄暗くて不気味なレントゲン室の前の待合席。




「じゃあ僕とはこれで。もしかしたら午後に呼ぶかもしれないけど、一旦ね。またね、ひなちゃん。」




佐藤先生は最後にニコッと笑うと、また来た道を戻って行った。




「…」




急に怖くなってきた…。




やっぱり独りになると何もかもが怖くなる…。




「…はぁ……」




大丈夫、大丈夫…




指先でスカートを掴みながら待っていると、遂に名前が呼ばれた。




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