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私の部屋の玄関の開く音がした。


待ちくたびれた一樹は帰ってしまった。


もしかすると私の喘ぎ声が
一樹の耳に届いてしまったのかもしれない。


構わなかった。


私には辰巳さんが居る。


「ぁあッ……イッ……イクゥ……」


辰巳さん……どこへ引っ越すのかな。


追い掛けてもいいんだよね。


だって私と辰巳さんは……


「んぁあッッ……イッ……イッちゃうぅッ」


身体も心も通じ合っているから。