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Treasure of life

第6章 お気に召すまま

「じゃあ、…いさなみすやお」
「あれ?なんだっけ、それ…」
「えー!?セカムズ(世界一難しい恋)のセリフだよー!ちゃんと覚えててよ。あなたの出たドラマでしょ?」
「あ〜!懐かしっ。潤、よく覚えてるね〜」
「感心されても…」

「潤、いさなみすやお」

智が俺の髪を撫でながら優しくキスをした。

「ふふっ。おやすみなさい」
「えー!そこは『いさなみすやお』だろ!?」
「もう終わったの(笑)」




智と俺とでは、明らかに時間の流れが違う。


一緒にいるとゆっくり時間が流れるような気がする。


それは智とじゃなきゃ作れない空間―――。


俺はそんなあなたといる時間が大好きだよ。


<おしまい>

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