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Treasure of life

第2章 モノグラム

それから、俺とニノとの奇妙な生活が始まった。


俺は大学生。ニノも偶然同い年だった。

ニノは夕飯の準備をしている俺に言った。

「あ、自炊してるんだ。偉いですね。」

「簡単なものだけだけどね〜。いつも外で食べたり、何か買ってきたりするとバカにならないじゃん?」

「いつの時代もいろいろとお金がかかるんですねぇ(笑)」

ニノは、俺が大学に行ってる間、洗濯とか掃除とか家事を手伝ってくれるようになった。

あとは専らゲームが好きみたいで。
休みの日になると一緒にやったりもした。

ニノは、普通にご飯も食べるし、お風呂にも入る。

某ネコ型ロボットを想像してもらえるとわかりやすいと思う(笑)。

初めは驚いた。
「私もお風呂入ってもいいですか」
なんていうから。

ロボットの体の造りってどうなってるのだろうと着替えるのをジーっと見てたら、
「そんなに見ないでください」
って。

キレイな肌にドキッとした。

「大丈夫ですよ。完全防水ですからね」
ニノは得意げに言った。

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