幸せの欠片
第17章 傍にいて
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ダイレクトに感じる相葉さんの熱に浮かされる
動く度に飛ぶ汗も、何かに耐えるような相葉さんの顔も
時折貪るように塞ぐ唇も
全てが俺に “愛してる“ と伝えてくれる
中を穿つ熱が奥を探る度に、頭の中のものを全て奪っていき、相葉さんの事以外何も考えられなくなる
相葉さんだけだ
セックスを “単なる欲の吐き出し“ ではないと感じたのは
言葉だけでは伝わらない、身体の奥底から存在を求めてる
…気持ちを伝える為のコミュニケーションだと知った
欲の為だけなら快楽だけを追えばいい
だけどそこに、慈しむ気持ちがあれば、それは相手に対して “必要不可欠“ なものに変わる
「あ、…ああっ、あいばさ…っ」
「かず…、名前呼んで…」
中を緩やかに刺激しながら、相葉さんが切なそうに目を細めた
「ん…っ、え、…なま、え?」
「そう、呼んで」
名前くらい、簡単だ
相葉さんが望むなら幾らでも呼べる。…そう思って口を開いたのに、声が出なかった
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