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だけど
メールのやり取りはしても、通話をする事は殆どない

この間の、勢いで俺から掛けたあの1回だけだ

相葉さんからも、メールは来るけど約束をした時以外にはまず掛かっては来ない


それを不思議に思わない訳じゃないけど、だからといって “何で？“ と聞けるものでもなくて

それでも、友達ってそんなものなのかなと考えれば別にいいか、と納得出来る筈なのに


こんな気持ち、今まで感じた事がないから戸惑ってしまう



物足りない、なんて思う方がどうかしてる

メールだけじゃなくて、声を聞きたいだなんて


一体俺は何を考えているんだろう




“遠慮しないで。こうしたいとか、して欲しい事は言っていい“


あの夜の、相葉さんの言葉が脳裏に蘇る


本当に言っていいんだろうか

そんな自分勝手な事を言って、大丈夫なんだろうか


テーブルに置いてあるスマホに目を向ける

画面はとっくに暗くなって、沈黙を続けるスマホを見つめ


ー…バカみたい

思わず、溜め息がこぼれた