テキストサイズ

あと3秒だけ。

第10章 嫉妬。


とりあえず私は

クレープ屋から少し離れたベンチに腰をかけた。


『お待たせいたしました〜』

お父さんは店員さんからクレープを受け取った。

『しょうご、落とさないようにな?
ママの隣に座ってから食べなさいね。』

『わあ〜!!おいしそう!!パパも早くっ!すわっていっしょたべよう〜!!』

お父さんがくるっと振り返り、

お母さんの座るベンチに向かう時

顔が見えた。


やっぱり、貴久さんだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ