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あと3秒だけ。

第13章 貴久side


有紗、怒ってるのかな。

俺にもちろん、失望したよな。


『ごめんなさい...』

『えっ?』


謝ったのは俺ではなく、

何も悪くない彼女だった。





そう、彼女は俺に家庭があるのを

知っていたのだった。

そして、知った上で俺と関係を持ってくれたのだ。

一生懸命、こんな俺の気持ちに応えてくれる。

そんな彼女を悲しませたくない。


なのに、俺は.....

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