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あと3秒だけ。

第15章 ふたりの危機。


♪♪♪

『えっ!』

その日の夜、貴久から電話があった。

リビングにいた私は

駆け足で部屋に戻り電話に出た。

『もしもし…』

『有紗〜。今大丈夫?』

『大丈夫ですよ!でも、電話なんて珍しいですね!びっくりしましたよ〜』

『・・・・・・まぁ、たまには声聞きたいなーなんて?』

『今日朝も話したじゃないですか〜ヘヘッ。でも、嬉しいですけどっ』

『ハハ…、…なぁ有紗』

貴久の声は、なんだか少し元気がないようだった。

少し嫌な予感がしていた。

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