あと3秒だけ。
第7章 加速する想い。
お会計を済ませ、出口に行こうとする神田代理が
私に気づいた。
『上野ちゃん!休みの日に会うなんて偶然だね。』
彼だ。
その目は私の知っている優しい目。
『神田代理は、家。この辺ですか?』
わ、。私思いきったこと聞いたかな。
『そうだよ〜!この間、上野ちゃんの家まで
タクシーで行ったときに、俺の家と近いなって
思ったの。俺、コンビニの裏の道をちょっと上がった先にあるアパートに今住んでるよ。』
わ、そうなんだ.....
きっと彼の家と私の家までは、
車で5分もかからない。
『上野ちゃん今日の予定は?』
『映画借りたので、それを観ようかな〜と.....』