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過激性癖短編集【BL】

第1章 セフレじゃ嫌だ



「おーっす。久しぶり。元気してた?」

「なんで、来たの」

「この辺に用事あったからその帰り。ムラムラしたから寄った。セフレでしょ?俺ら」

俺は投げやりに言うけど、ほんとはすごく緊張して、足に感覚がない。

「俺、彼氏出来たって言ったじゃん。もう会えないって」
亮太が眉間にシワを寄せてあからさまに困っている。

「入るよ、俺お前の友達から聞いたよ。お前の彼氏、なかなか酷いんだってね」

亮太を押しのけて中に入る。

「どういうこと?」

「浮気してるんだろ?お前の友達の蒼汰と。薄々気付いてたろ」

亮太が悲しそうな顔をする。多分気づいてたことを意味するんだろう。

「部屋変わったね。そいつの服?これ」

亮太が絶対に着ないような服がハンガーに掛けられている。

「ねぇ、どういうつもりなの。勝手に入ってきて、それ嘘でしょ。嘘ついてるんだろ」

「認めたくないのはわかるけど。蒼汰も騙されてて、お前と別れたって言われてるらしい。俺ならお前を大事にするけど」

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