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第14章 やきもき
部活を終えて携帯を確認すると、
にのちゃんからメッセージが入っていた。
[家に到着。これから早速ばあちゃんち。]
A「くふふ♡りょーかい♡っと。」
短い返信のあと、すぐに既読の表示がついたのをみて、
通話ボタンをタップした
コール音の間、
にのちゃんのばあちゃんてどんなだろうって
どうでもいいことを考えてた。
真っ白でタレ目で、腰の曲がった可愛いばあちゃんを
勝手に想像して、にやける。
N「・・・もしもし? 」
漸く電話にでた、ちょっと抑え気味な声に、
家族といるのに迷惑だったかな?と今更反省。
A「あ、ごめん。今大丈夫?」
N「・・・うん、もう大丈夫。 」
電話の向こうから、
扉を開けたり移動しているような音が聞こえた。
A「ごめんごめん!あのさにのちゃん、明後日、ヒマ? 」
N「え? 」
A「いや、にのちゃんとデートしたことなかったよなぁと思って! 明日俺実家に帰るからさ、明後日はにのちゃんと1日どっかでかけられないかなって・・・」
N「デート・・・。」
A「あ、家族との予定とかもう組んでた?ならまた別の機会に、
N「いく!」
話を遮るようににのちゃんの可愛い声が聞こえ、
ホッと一安心。
N「相葉君こそ短いオフなのに、1日俺がもらっちゃっていいの?大丈夫?」
A「全然オッケー♡!うちの実家自営だからお盆も父ちゃんたち働いてるし!」
だからうちの実家のことは気にしないで!って伝えると
にのちゃんが電話の向こうで
どこいこうかなぁ、なんて声を弾ませるから
こっちまで嬉しくなる。
かーわーいーいーーーー♡!!!!
その後、何食べたい?とか
待ち合わせは何時にしようかとか話し合い、
ご機嫌で電話を切った。
行き先に関しては
にのちゃん行きたい場所でいいよ♡
なんていってみたけど、
これって俺が決めてリードしてあげるべきだったのかな?
とりあえずは!
A「明日の部活さえ頑張れば・・・♡ 」
よーし!と気合いを入れて帰省の準備に取り掛かった。