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第17章 ふかふか





A「・・・次こそは自分でなんとかする!」



K「ほんとかよ(笑)?」



A「だからバカにすんなって!
にのちゃんがいなくたって、
俺はやれば出来る男だっ!」



K「頼もしいねぇ(笑)」



A「・・・代わりに風ポンには聞くかも。」



K「お前自分でって言ったよな(笑)?」



もうにのちゃんには甘えない!迷惑かけない!

やるぞ、やるぞ、やるぞーーー!←









N「ふーん。 」


K「あ、にの。」


A「へ?! 」



いつの間に!!

振り向くと腕組みしてるにのちゃん。

口は笑ってるけど目が笑ってない。




N「じゃあもう俺はお役御免かぁ。
楽しみにしてるよ、中間テスト。」



A「いや、あの、」



K「よかったね、にの(笑)」



N「おーちゃん、お腹減った。早く行こ。」



O「お、おう。」





スタスタと食堂の中へ歩いていくにのちゃん。

おーちゃんが困った顔して俺とにのを見比べてる。





A「あ、待って俺も、、!」




なんでかわかんないけど、

今はご機嫌ナナメのにのちゃんを

追いかけなきゃいけない気がするーーー!!



K「あ、相葉くん!
そういえばこれ、ちょっとみて。」





だあああああ!!!





A「なんだよ??」



K「この前くれたやつさ、取れかけてたとこ、
ほんとに取れちゃった。どうしたらい?」




風ぽんの手には俺が作ってあげた皮のサイフ。

にのちゃんにあげる前に作った試作品。

一応カタチにはなったけど、

あまりにもガタガタでにのちゃんにあげるのは

どうかなって感じだったから

同じ誕生日の風ポンにあげたんだった。




A「あぁ、それなら今度治して、」




て違う違ーーーう!

にのちゃんなんだって今は!




追いかけなきゃ、と食堂の中に目を向けると

にのちゃんはトレイを持って既に列に並んでいた。



ただ、ここからでも感じるニノちゃんの殺気←

そして風ポンの壊れかけの財布に向けられた目線に

俺はゾクっと身の毛もよだつ心地がした。







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