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第20章 まんてん
#A
「はーい、テスト返すぞー。
名前呼ばれたら取りに来ーい。
あいばー」
A「ぅあいっ!」
ドキドキ・・・
A「やったぁぁあ♡!!! 」
45点!!!俺にしたら上上上出来っ♡!
「惜しかったな、ココ。部分点だ。」
先生が指差した最終問題。
にのちゃんが直前に教えてくれたところだ。
A「にのちゃぁあん♡!やったよぉ!赤点回避!! 」
思わず教壇でにのちゃんに大声で報告すると、
後ろから先生にうるさいと叩かれた。
それみて大爆笑なクラスメイトたちのなかで
バーカ、て口パクで笑うにのちゃん。
あぁ今日も可愛い♡
「ちなみにクラスの、
というか学年のトップは満点の二宮だ。」
おめでとうーとクラスメイトが
パチパチ拍手する中で
唇尖らせて照れてるにのちゃん。
あーあ、耳まで真っ赤(笑)
O「すげぇな、にの。」
A「ね!他の教科もほぼ満点だって。」
昨日までに返却された教科で、
落としたのはリスニングの2点だけだって言ってた。
どんな脳みそしてんだよ。
にの曰く夏休みの課題の中からしか
出ないってわかってんだからこれくらい余裕、
って、そんなわけねーじゃん!
A「ちなみにおーちゃんは?」
O「ははは、」
A「いや、みせてよ。」
O「ふふふふ、」
A「その笑いはどっち!!?」
O「内緒♡」
A「えええ、気になるぅ〜…! 」
たまにあるおーちゃんの黙秘権タイム。
そういやおーちゃんのプライベートなことって
全然知らないかも。
A「おーちゃんって彼女いるの? 」
O「へへへへへ。」
A「好きな人は?」
O「んふふふふ。」
A「・・・・・。 」
O「てへ♡」
なんも聞いてない!