テキストサイズ

more & more

第29章 なみなみ







なんか急に。

ぽっかり穴があいたみたいに

虚しくなった。




そういえばだけど、最近じゃ俺の方が

潤の気持ちが見えなくて不安なんだけど?



俺が好きだ好きだ愛してると再三伝えても、

笑ってありがとうっていうだけだし?




俺は潤が仲良さげに誰かと話してると

めっちゃヤキモチ妬くけど

あいつはそんな素振りも見せないし?











S「雅紀。 」




A「っはい!!」



S「潤、他になんか言ってた?」





きっとあいつのことだから

翔くんにはやっぱり女の子の方が、とか

男同士なんてとか、

またネガティブなこと考えてんだろ?



なんで終わりをみつけようとするんだよ?

俺は何があってもお前から

退くつもりはないぞ?





A「他に?」





S「うん。」




弄んでるように見えて

あのネガティブな仔猫ちゃんに

転がされてんのは、

案外俺の方なんじゃねーの?





A「翔くんが浮気してごめんなさいって
言ってくるまで、絶対におめでとうなんか
いってやらないって。」




ほらみろ、またしょぼくれて

ネガティブなこと・・・





S「・・・。え??? 」





A「元気ないんじゃなくてー、
めちゃめちゃ怒ってた。
翔くんの嘘つき!って。
針千本飲ませてやりたいって。」






こわ!!っていうか!!





S「怒ってたの?あの潤が??」





A「そりゃ怒るでしょー!!
恋人が浮気してたって思ってんだもん! 」





怒ってる?俺のことで?あの潤が?







A「しかも今日教室でいっぱい女の子から
プレゼント貰ってたんでしょー?
デレデレしてんのムカつくってそれも怒ってたよ?」




なぬなぬなぬ・・・!!!















S「・・・っふふふふふ。そっかそっか!
怒ってたんだ!!! 」







あの潤が!俺にヤキモチ妬いて怒ってる?!







A「 え、なんでデレデレしてんの?
超キモいんだけど。まじで潤怖かったよ?
翔ちゃん色んな意味でやばいよ?」





ふっふっふ、なんとでもいえっ!!






S「俺潤の部屋行ってくるーー!!!」





こうしちゃいられない!

一刻も早く潤に会いに行かねばだ!



ストーリーメニュー

TOPTOPへ