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悪夢特捜ドリムバン

第1章 悪夢特捜ドリムバン

炎に焼かれ、雷に打たれ、ゼツボウの爪に傷つけられながらもドリムバンのゴーグルに怒りを帯びた目が光る。

「4倍の力だと、全然足りないな。幼い女のコの心の傷につけ込みやがって。オレの怒りは100万パワーだぜ」

襲いくる炎や雷をはね返してドリムバンの怒りの反撃が始まる。

「ファイアーナックル」
ドリムバンは噴き出てきた炎を吸収して拳を燃え上がらせて炎のパンチをゼツボウに叩き込む。

怒るゼツボウは強力なビームでドリムバンを攻撃する。

「バリアインパクト」
ドリムバンはバリアを出現させる。バリアはビームを吸収して増幅し、ドリムバンは増幅したバリアをゼツボウに叩きつける。

大爆発が起こってゼツボウはかなりのダメージを受けた。

「おのれ」
ゼツボウは楓の悪夢を強力にする。

「大嫌い、絶対に許さない。地獄の底からあんたが死ぬまで一生呪い続けてやる」

楓の悪夢に遥香が出現して憎悪の目で楓を睨みつける。

「いやっ、いやああっ」

楓の悲鳴に応えるように悪夢空間では炎や雷が激しく吹き荒れる。地面は裂け、ドリムバンも地割れの中に飲み込まれていく。

楓の姿が薄くなり始めて消えたり現れたりを繰り返す。悪夢に飲み込まれそうになっているのだ。

「こうなったら一か八かだ。楓ちゃんを救うにはこれしかない。沙織、頼む」

「空・・分かったわ」

沙織はミニスカートがめくれるのも構わずに暴れる楓を捕まえるとメガネをかけた。

楓の夢の中に遥香が現れた。おだやかな顔をしている。

「いろいろゴメンね。あたし、ずっと楓ちゃんと仲良しでいたかった」

「悪いのはあたしだよ・・本当はSNSのことだって遥香ちゃんじゃないって信じてた。」

楓は大粒の涙を流して泣きじゃくる。

「ヒドイこと言っちゃった、ごめんなさい。全部嘘なの。本当は遥香が大好きだしずっと仲良しでいたかった。本当にごめんなさい」

「もういいよ。嬉しい。仲直りね。あたしたちはずっと仲良しだよ」

沙織がかけたメガネは死者の魂を見ることができるメガネだった。本来はあまり使ってはならない禁断のアイテムだが、今回は楓と遥香の友情を信じて賭けに出たのだ。

楓の心がおだやかさを取り戻した影響で悪夢空間の天変地異も少し緩やかになる。

「おのれ~、そんなまやかしなど・・」

ゼツボウは楓に更なる悪夢を見せつけようとする。

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