テキストサイズ

こじらせた初恋

第4章 舞い戻った友情

翔 side






あれから俺は、アイツの言葉に甘えて智の家に頻繫に訪れるようになった。



翔「なにしてんの?」



智「え?やきにく!」



やきにくって言い方かわいいのね。



ホットプレートの箱開けっ放しだし、入ってたビニールついたままだし。



ソファには服がたくさんかかってるし、これから食べるってのに、机の上には本がたくさん積んである。



なんでそんなに汚くできるんだ??



智「翔くん?どうしたの?肉焼こーぜ!」



翔「もうちっと片付けねーの?」



智「……え?」



え?じゃねーよ!



なんのこと?って顔しやがって。


智ってこんなんだったか?



俺はその辺に散らかってる服を全部まとめて洗濯機に入れた。



智「あ!待って!!中には汚れてないものもあ…」



ピッ



俺は有無を言わさず、洗濯機を回した。



智がああぁ……とうなだれている。



智「明日仕事何着て行けばいんだよっ!」



俺に突っかかってきた。



俺は無視して部屋の片付けをする。



智の仕事は見る限り私服。



だから服のほとんどが仕事着になる。



それが何?って感じ。俺の前で部屋汚してるのが悪いんだ。



ちなみに俺はスーツだけど。



こまめにクリーニング出したり、シャツは自分でアイロンあけてるし。



あらかた片付けたらピーピリピーと鳴った。



洗濯ものができたから、それを干す。



智が、俺がするっ俺がするからっと言ってきかないので一緒に干した。



でも智が干すとくしゃくしゃなので、結局全部俺は干し直したけど。



その後やった焼肉も、うまいし楽しいけど、まぁ汚す汚す。



焼肉の片付けはもちろん俺がやったけど



智「翔くんいっつもありがとう」



そういってふにゃんと笑うんだ。



その笑顔で全部許しちゃう。



最近いつもこうだ。



すっごく意外だが、智は生活能力が低い。



すぐこぼすし、すぐ汚す。



洗い物は外に干してる分から必要なものを取って着る
スタイル。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ