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うちの社長が酷すぎる!

第1章 突然の転勤

…私、初めて自分の気持ちをしっかり伝えたかもしれない。

そう思うとすごく嬉しかった。
勿論その後は海叶はヒカルさんにこってり絞られたし、そのお詫びとして手作りご飯を振る舞うことになったからもう気にしないことにした。

…でも。

あの獣のような目や、発情して息荒く射抜くような眼光。

…雄飛は、あんな顔しなかった。
私は、あんなふうに思われる対象じゃなかったのかな…?

「……橘?」
「え!?あ、はいっ」

返事すると、一緒に食卓を囲んでいた2人が目を丸くした。
「…ぷっ、あははっ橘、おもしれー!」
「くっ……くく…礼儀正しい返事…!」

2人に同時に笑われて、私も釣られて笑みを浮かべる。
「…もー、笑わないでくださいよ!海叶も、ヒカルさんも!」

そのとき3人で楽しく食事した記憶は、私の中に楽しい思い出として刻まれた。

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