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うちの社長が酷すぎる!

第2章 新しい会社で


「…………ん…」

ゆっくり目を開ける。
あれ……私なにしてたんだっけ…
喧嘩止めて…止めたら相手が誠也で…そのまま…

「!?やばい、お昼休み終わった!!」

立ち上がる。
通りの少ない廊下だから、探されなかったんだ…!

立ち上がると、今まで自分にかかっていた物が落ちた。
「………ジャケット…?誰のー…」
拾ってついてしまったホコリを払う。

明らかに私のじゃないし、背広が広いから男の人用のだと思う。

…かけてくれた人がいたんだ。

そして、横にはビニール袋も置いてあった。
中を見るとコーンポタージュとおにぎりが2個。

それを見ると思い出したようにお腹が鳴る。

「………いた、だき、ます」
封を開けて1口。
また1口、また1口……と食べていく。
お昼食べられなかったのを知ってて、なのかな。

時計は午後4:00を指していて夕焼けが窓から差し込む。
早く行かなきゃいけないのに、私は誰かからの優しさを噛み締めていた。

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