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溺れてみたい

第2章 ニ


私の人生はいつから決まっていたんだろう。

貧困家庭に生まれた時から?

じゃあ、こうなる為に私はいるの?



「あっ……いや……」

「由来ちゃん、スキ。スキ。スキ……」

「ひ、ぁん……」



下着を上へずり上げ両胸を両手で持ち上げながら、椎名は乳首へ交互に吸い付く。


「あ、ぁあん……」


ちゅぱちゅぱと遠慮なく響く水音。

初々しく喘ぐ若い声。

それは暫くの間消えず、屋敷に暮らす人間の闇の深さを物語っていた――


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