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溺れてみたい

第4章 四


矢坪家の三男は藤夜(トウヤ)という名前で、二人の兄達から年が離れて19才。

私と同い年。

一見普通に見えるが、口が悪く無愛想。

だが、私はこの藤夜からまだ一度も『奉仕』を強要されたことがない。

藤夜は私に指一本触れない。

いつも椎名と奈都から無理矢理される私を見てみぬふりするだけで、助けようともしない。

結局は、私に興味すらないんだろう。


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