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たぬきのつぶやき

第17章 ムカつくJR

満員電車でやっと座れたと思った瞬間乗務員の怒声が飛びかった。

「席を譲ってあげてくださいよ」

無茶苦茶威圧的で、上からで、神経を逆撫でするような棘のある言い方だった。

気がつくと妊婦さんがいた。みんな不機嫌そうにしていて席なんて譲りもしないのでボクが譲ってあげた。

確かに妊婦さんがいるのに気がつかなかったのは悪いかも知れない。でも、満員電車で周りにどんな人がいるかなんてジロジロ見るかってんだ。

それにしてもこの乗務員の言い方はない。そんなに高圧的に怒鳴られれば嫌な気分にしかならずに本来なら喜んで譲るところが絶対に譲るもんかって気持ちになるだけだ。

不機嫌そうに席を譲りもせずに座っている大勢の乗客の反応こそこの乗務員の態度に対する答えだ。

物腰やわらかく「すみませんが妊婦さんいらっしゃるんでどなたか席を譲っていただけませんか」とか言えば気分よく喜んで席を譲るものをこの乗務員みたいに高圧的に怒鳴られば反感や怒りしかない。

それにしてもJRの乗務員ってこんなヤツが多い。

メチャ空いてたんで、ちょっとの間だけ席に荷物を置いてたら「他のお客様のご迷惑になりますから席に荷物を置かないでください」とメチャ高圧的に怒鳴られたこともある。

言われなくても人が増えてきたらどけるし、このメチャ空きの状況でご迷惑になるお客様なんてどこにいるんだよ。

なんでJRの乗務員ってこんなに高圧的で上からで偉そうなヤツが多いのかな。自分のことを何様だと思ってるんだろうか。

それとも悪いヤツを怒ってやった正義の味方にでもなったつもりか。怒ってる自分をかっこいいとでも思ってるんだろうか。

偉くもないし、お客様を高圧的に怒鳴るその姿は最高にかっこ悪くてみっともないんだけどな。

人間として常識を身につけてから社会に出てほしい。

朝のメチャ空きな通勤電車でたまたま優先席近くでケイタイをいじってたら「優先席付近でのケイタイ電話はやめてください」とこれまた高圧的に怒鳴られた。優先席どころか周りには誰もいないのに。

それよりコイツにムカついたのは、前日はけっこう人がいて優先席にも人がいたのにヤンキーが優先席にどっかと座って音楽をガンガン鳴らしていても下を向いて注意のひとつもしなかったこと。

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