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こころを開けばみえてくる

第1章 出会い

けたたましいアラーム音が鳴り響き目を開けようとするけど、視界はぼやけたまま。

「うーん…ん、は?もう7時?」

慣れない早起きのせいで目覚めが悪いんだけど。

これも、しょうがない。

就職難で困っていた自分に話しかけてくれた「お友達」が助けてくれたんだもの。

にしても、彼女との出会いはびっくりするくらい単純、というか簡単というか。

ただ、道で俯いていた自分に彼女が話しかけて来ただけ。

そしたら急に「じゃあ、お友達!」なんて言ってくるもんだから、たまらない。

その時は、確かにはてなマークが脳内を支配した。

けど、今考えてみれば恩人なわけで。

仕事先を恵んでくれた恩人。

喫茶店の副オーナー、かあ。

「…大丈夫かな」

ただただ不安で、自信がなくて仕方がなかった。

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