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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第3章 青空と共に・・・流れる雲

父の制止もきこうとしない母



正直・・・私は

初めて見た・・・母の姿でした







もっとも…考えても見れば

その状況だとか、母の立場



当たり前に考え…それを思えば

母の反応…その意見は

最も常識的なものだった気がします







『お前・・・少し頭を冷やしなさい』


『だって・・・っ』




泣き崩れそうな母を

父が一度…連れ出そうとする

その時・・・














『・・・・・・〃幸せにします〃』













『・・・』

『・・・っ』





『・・・ぇ』



優人が…その沈黙を破りました










『〃必ず幸せにします〃』






・・・。








『〃泣かせたりしません〃』







・・・。







『〃苦労はかけさせません〃』








・・・。









『・・・・・・そんなことを

口でいくら並べられたって

信用もできなければ

安心なんか・・・できない』









『・・・』

『・・・』






『ゆぅちゃん・・・?』













『それは・・・ごもっともな

至極当たり前のお気持ちだと思います』







席を立とうとした父が・・・母が

その足を止めて


その視線は

揃って…優人に集中しました

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