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僕らの歪な経験値

第8章 変わる

和也 side







そしてあの日がきた。



大野さんと櫻井王子が変わる日。



そして俺と…













この日はクラス委員のことで櫻井王子にみんな招集かけられて、あのアホのマンションに来た。



意外にいい所に住んでいて驚いた。



しかも高層。



そういえば、親が自営業やってるとか言ってたな。



中華料理屋とかなんとか。





俺は一番のりでやってきた。



和「部屋ひろ~」



意外も意外。



想像より、かなり広い部屋に住みやがっていた。



俺なんて普通サイズの家に、6畳の自分の部屋にゲームが占拠されてるってのに。



雅「どっどうぞ!くつろいでて!」



心なしか緊張してやがるコイツ。



こっちまで緊張すんだろが。



そういえば、何か違和感があると思ったら、学校と電車以外で会うの初めてだな。



行きも帰りも一緒だからそれ以外で会ってなかったって今気づいた。



私服とか新鮮だ。



しかも、自分の部屋にいるってのにかなりおしゃれしてやんの。



何、こんな集まりに気合入れてんだよ。



面白いだろ!







俺は結局彼女を作ってなかった。



ゲームに忙しいのもあったけど。



そういえば思い出したんだ。



俺ってモテちゃうじゃん?



かわいい顔してるじゃん?



だからね、自分から行かなくてもよかったんだよね。







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