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~羞恥学園~

第2章 高校生活





桜宮男子高等学校は全寮制で、専用のバスでしか行けないような山奥に校舎があった。



友達にイケメン男子と仲良くなったら紹介してと言われたけど…中等部までの友達と簡単に会えなさそうだし、紹介なんか出来ない…。



まさかこんな山奥だったとは。




学園専用のバスには、今年入学する他の男子生徒達と一緒で…当たり前だけど、本当に男子ばかりだった。



何で女の私がいるのかという視線が痛い…。



学園に着くと、寮のロビーに集合させられる。



「寮の部屋には鍵などはありませんので、貴重品と携帯電話は全てこちらで預かります。学園内での携帯電話の使用は原則禁止です。使用の際には教師の許可を得てから教師の前でのみ使用し、使用後はすぐに預けてください」


部屋に鍵がない…?

え?携帯電話使用禁止!?

嘘…そんな厳しかったの?


お財布や携帯電話は全て回収されてしまった。


部屋に鍵ないって…学園内は学校関係者しかいないし、大丈夫だよね?



ここに来て急にすごい不安になってきた。



「部屋は今年度より二人一部屋になりました。それでは、部屋割りを配ります」


あれ…一人部屋じゃなかったっけ…?


流石に私は部屋違うよね?

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