テキストサイズ

COLOR’S~殺したのは私~

第13章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)②

花火大会の翌朝、ラブホから一緒にタクシーに乗車して私は自宅まで帰ってきたが一茶は「一緒はマズイだろ?」と途中で降りて徒歩で帰った。

玄関のドアを開けると鬼の形相をした母親が現れ、謝る間も無く説教された。

「胡桃!!!そんなだらしない格好して
どこで何をしていたの!!!」

母親の言う通り、着付けが出来ない私の浴衣姿は乱れていた。

外泊の理由なんて絶対に答えられない。

要領のいい朱夏や賢い碧海だったら嘘をつくことも怒り狂った母親を宥めることも容易いだろう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ