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COLOR’S~殺したのは私~

第1章 プロローグ

花火大会が終わると
一茶が『白石』と黒い油性ペンで書かれている
クーラーボックスを抱え
女と共に本厚木駅にある公園に向かった。

「このクーラーボックスも懐かしいでしょ?」
「運動会や花火大会、イベントがある度に
大活躍してたな」
「白石家の家宝だよ」
「だったら鑑定団にでも出して査定して
もらえよ。一円の値も付かないぞ」
「酷い!一茶だって散々世話になったでしょ!」

年季が入ったクーラーボックスのおかげで
気まずさが漂う場は一転して和み
一茶も女もホッとしていた。

「ほら!やっぱり降ってきやがった!」

公園に着いたと同時に雨が降りだした。

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