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COLOR’S~殺したのは私~

第4章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)①

悟史が俺の携帯電話を取り上げ
それを取り戻そうとする俺の行く手を哲也が阻んだ。

「返せよ───!!!ぶっ殺すぞ───!!!」

哲也に羽交い締めされた俺は手足をジタバタさせ減らず口を叩くことしか出来なかった。

そんな俺を他所に悟史は俺の携帯電話を操作する。

「焦るな。悪いようにはしねーから。
えーっと……えーっと……あれ?朱夏ちゃん家の番号登録してねーのかよ」
「してねーよ!ったく……何なんだよ!」
「つまんねーの」

悟史は俺の携帯電話を呆気なくベッドの上に投げ哲也は悟史の意図を理解したのか「なーるほど」と呟き羽交い締めしている俺の腕を振りほどいた。

「どういうことだよ」

後ろを向き、俺の手を振りほどいた哲也に
「なーるほど」の真意を訊ねる。

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