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COLOR’S~殺したのは私~

第5章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)②

「ハッ……ハッ……ハックション!!!」
「風邪か?」

そういえば、電話口の朱夏は鼻声だった。

それでも俺は三姉妹の声を聞き分けられる。

「ぅん……だから花火大会行けなかった」

エアコンのリモコンが未だ見つからず
設定温度を上げることが出来ない。

何の気なしにベッドの縁に座っている朱夏の
背中にタオルケットを掛け
さりげなく隣に腰を降ろした。

警戒されている様子は無い。

「碧海と琥珀は?」
「花火大会行ったっきりまだ帰ってこないよ」

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