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真知子からの招待状

第36章 佐伯胡桃の想い②

「やめないよ。胡桃、戻っておいで」

「戻れない……だって私は……」


私の記憶が戻ったことは

お互い口にはしなかった。


「平井直也か?」


……そこまで知ってるんだ。


だったらそれでいい。


「そう……私には直也がいるの」

「それで?」

「直也が好きなの」

「だから?」

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