僕のまーくん。
第13章 スマホ事件
いや……ね、だってさ、松本くんと大ちゃんは多分誰と一緒だろうが、全然大丈夫だと思うよ。
……翔ちゃんが……ねぇ
さっきから、松本くんを警戒?(笑)してる感じだしさ……
翔ちゃんを何となく見ていた僕の横から
「……まーくん、櫻井先輩と一緒がいいの?」
はい?
「じゃ、いいよ。僕、潤くんと一緒に座るから」
…………いやいや、かずくん……。
そうじゃなくて!
言おうとしたら、向こう側に行ってしまったかずくん。
「潤くん、こっち座ろ」
って、あーあ。なんか拗ねちゃった……?
僕は、フゥっと聞こえないようにため息をついて。
ちょうど、3人分開いてる席に向かい合わせで、座った。
僕の隣には大ちゃんじゃなくて、翔ちゃん。その隣に大ちゃんが座った。
ガタンゴトンガタンゴトン……
電車に、揺られる事ここから約一時間半くらい。
海を目指す。
………………にしてもさ。
かずくん、そっち側から睨むの止めてもらえないかなぁ……はぁ。
何を勘違いしたのか、かずくん。
僕が、翔ちゃんと一緒がいいって思ったの?
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