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君はぼくの全て

第5章 5時間目


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絶叫系を制覇した後は、4人で適当にアトラクションを乗り潰した

それこそちびっこ御用達のミニ列車からメリーゴーランドまで

旅の恥は…じゃないけど、皆ではしゃいだ


だってせっかくのフリーパス

元手以上に乗らなきゃ損でしょ、…自分で買ってないけど




だから帰りの電車ではさすがに疲れ果て、甘えるとかじゃなく、本当に立ってるのが辛くてまーくんに寄りかかった

俺以外は皆、朝と変わらず元気で平然としてる


ああもう、ホント体力バカ(まーくんを除く)

繊細な俺と違い過ぎだわ




「かず、席空いた」

まーくんに言われて閉じた目を開けると、1つだけ空席があった

「いい。立ってる」

「座った方が楽だよ?」

「いいの」

だって、まーくんにくっついてる方がいいんだもん

どうせ明日は日曜日だし

帰ってから寝倒せばいいんだから


まーくんは知ってか知らずか “そっか“ と小さく笑って

駅に着くまで俺の身体を柔らかく支えてくれていた

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