テキストサイズ

なりきりなりきってなりきるときなりきれ

第1章 頼まれて開始!

そんな中、あくまで自分が楽しむ為になりきり遊びを始めた友人から「モテて断るのが困るから虫もなりきり始めて欲しい。そんで偽恋人になって貰ってアプローチを断る理由になって欲しいんだけど…」と控えめに言われた。
私も元々面倒見が良くて、なりきりするのにも興味があったし二つ返事で了承した。

其処からはうまくいった。
彼女がアプローチを受けたり私がアプローチを受けたりすればお互いがいちゃついて部屋(DM)に引っ張って帰るフリをする。

好意を持ってくれて居る彼女達には悪いと思ったがいろんな界隈で色んな面倒ごとを聞いていたから賢い方法に見えたし、私自身アプローチを受けても困るばかり。

ロル、と言うのを聞いたことがあるだろうか?
恋仲同士がDMでエッチする事があるんだが…
「あ…やだ、恥ずかしい(彼の指使いに腰を震わせ)」みたいな情景が浮かぶ様なやり取りのことで、それが何となく阿呆らしくてめんどくさそうで、ただ楽しくなりきって遊びたいだけなのに…と思っていたのでしたくなかったのだ。

まあ、後にこの考えは変わることになる…事もあろうに………恋をしてしまったから。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ