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BLUE MOON

第5章 嫉妬


「待って…」

「ダメ」

テーブルの上には涼さんが作ってくれたお料理が早く食べてほしいと待ってるというのに

「イヤです…こんな明るいところで…んあっ…」

逃げる私を捕まえて

「俺を信じなかった罰は受けてもらわないとね」

「それは…キャッ…」

アーモンド色の瞳をキラリ光らせて私を征すとワンピースを一気に捲り上げた。

「こんなにたくさん刻んだのに…モモには届かなかったか…」

彼の唇が私のお臍に落ちると

「…くすぐったい」

その窪みを舐めはじめた。

ピチャピチャと水音が部屋中に響き出すと私は背を浮かせその舌に応えてしまう。

それを待っていたかのように涼さんの手が私の背中に入り込むと下着のホックを意図も簡単に外した。

「バンザイして」

ここまで来たらどう足掻いたって勝てない。

電気が煌々と照らされるダイニングの床であっという間にすべて脱がされた私は

「立ってごらん」

ダイニングテーブルに手を付かされて

「イヤだ…こんな格好…」

「ほら腰、もっと付き出さないと舐められない」

「やぁっ…」

すべてを知り尽くした彼の舌と指に翻弄された。

「…イ…っちゃ…」

お仕置きと称した愛撫に体は素直に反応する。

「背中に足りなかったかな」

ガクガクと震える腰を涼さんはしっかり片手で抱き止めて

「痛っ…」

背中にもたくさん痕を残した。

そして

「力抜いて」

「…あぁっ…」

後ろから突き刺すように熱を埋め込むと

「ダメぇっ…」

奥を一気に攻め立てた。

*

お仕置きか

違うよな、モモを抱く言い訳だ。

「涼さ…っ…」

モモの首に付けた三日月のネックレスが律動に合わせてテーブルに当たり音を立てる。

自分のことを棚に上げて攻め立てる俺ってなんなんだろう。

結婚を前提に…なんて言っときながらなに一つ進んでいない。

…慎重に段取り踏まないと潰されるぞ

誠に言われた言葉が脳裏を過る。

やっと添い遂げたい女に出逢ったのに面倒臭い身内だ。

「もうダメ…涼さ…」

こんなところで躓いてる場合じゃないんだよ。

「ダメだよ、もう少し我慢して」

懇願するように振り向いたモモに覆い被さるようにして唇を重ねる。

キミのために折角作ったパスタは作り直そう。

「愛してるよ」

「私も…涼さ…」

今日中に食べれるかわからないけどね。

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