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突撃せよ

第3章 浩太の実態






「お兄ちゃんのせいだよ」




驚いた顔したお兄ちゃんが僕を見るけど、それを無視して学校へ向かった。

弟の浩太には煙たがられるし、


………最悪だよ


世間では僕みたいな奴を、変態というのだろうか?

しかも弟に欲情するなんて、もはや変態だけじゃ済まされない。



俺と浩太は同じクラス。

いつもは二人一緒に登校する僕らは、朝のお触り事件で

怒った浩太は、確実に僕を避けてる。




「珍しいな…
浩太と一緒じゃないなんて」

「…」

「喧嘩でもした?」




一緒にいなきゃ喧嘩してるように見えるのか、

心配してるクラスメートの顔。




「喧嘩なんてしてないよ」




うん

俺はしてない。

一方的に浩太が怒ってるだけ



「しかし双子なのに、全くタイプ違うんだな」

「ほっとけ…どうせ僕はモテないよ…」

「顔は可愛いんだから、浩太みたいに愛想振りまきゃモテるはずだよ」




そう、浩太はめちゃくちゃモテる。


何度か浩太に間違わられて、女子に告白されたことがある。

あからさまに嫌な顔さちゃうし、僕にとってとても迷惑ことなんだ。



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