テキストサイズ

腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第10章 ~不穏な前兆の幕開け~

◇小野家1階・居間◇

-郁視点-

「はい、おかわりのご飯」

「ありがとう」

夕陽君から告白された日から、数週間経った7月中旬の今日。

いつもと変わりなく、お母さんと夕飯を食べている。

「郁、ちょっと話があるの」

夕飯を食べてる最中、お母さんは真剣な表情になる。

「お母さん、どうしたの?」

お母さんのこの真剣な表情、何かを決意した目、食事中のこのタイミングで話ってまさか…。

「お母さん、誰か良い人でも見つかったの?」

「え?」

僕の質問に、一瞬驚くお母さん。

「いやぁ、誰か良い人が見つかって再婚でも考えてるんかなって」

「うん、そのとおりよ」

やっぱり、正解だった。

「私ね、1年と少し前から職場の社員さんと再婚を前提に、交際してる人がいるの」

「1年と少し前って、結構長い事続いてるんだね」

正直、少し驚いている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ