
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第9章 実周室長と財前さんの話し!
しかし――――…
財前の性格には難があった
兎に角――――…意地悪で陰険なのだ…
嫌味もすごいが…ひねくれていて…可愛くない…大学生にもなって可愛いを求めるのもアレだが…
笑顔で怖いことを言ったりする…
注意すると…
「卓郎ぐらいですよ、面と向かって俺に注意できるの…」
と、上から目線で鼻で笑われた…
何度となく喧嘩になりそうなのを助け――――…
何度となく…財前の代わりに謝ったりもした…
そのお陰か…
卒業する頃には――――…財前も角が取れ…周りとそれなりに付き合えるレベルになった…
そして、その頃には…俺は完全に財前のお守り役として周に認知されていた…
