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好きにさせて

第1章 メアド


「先輩」


「なんや」


「女には
すぐ返信しない方がいいですよ」


「は?」


「知らないんですか?」


「そのくらい知ってるに決まってるやろー。
けど一応聞いたるわ、その理由」


「ちょっと時間置いてから
返信した方がウザがられないし
返信まだかなーって
思わせられますし
即返したら
こっちばっか
熱上げてるみたいじゃないですか」


「あー…めんどクセェな」


「てかメールの相手、クスッ(笑)
やっぱ女なんすか?」


「お前っ
余計な話せんと仕事に戻れ!」


「はーい、すいませーん(笑)」



なんやて?


メールはすぐに返信したら
あかんのか?


じゃあ…

何分後ならええねん



俺は
携帯を持ったまま溜息をつき
休憩室の天井を見上げた


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