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桜花楼の恋

第14章 新しい仲間

丸山「そろそろ刻限でっせ」

河「必ず会いに行く、それまで頑張れ太輔」

藤「お前もな、フッ」

千「ガヤさん…うぅ‥」

藤「大丈夫だって健永」

千「…うん‥うん…ヒクッ」

宮「あとは俺達に任せガヤさんは」

藤「頼むな、みや ニコッ」

戸「北山には俺達がついてる心配しないで」

藤「トッツー」

塚「みんなで力を合わせれば乗り越えられるさ」

藤「あぁ、フッ」

橋「若様、身体に気をつけてね」

藤「ハッシーもな、ニコッ」

五「こいつは俺が見てる、ついでに郁人たちも、クスッ」

河「ついでとは何だ、ついでとは」

一同「あはははっ」

ニ「ガヤ、俺は」

藤「加賀へ行くんだろ?」

ニ「おう」

藤「あいつは手強いぞ」

ニ「構わない別に俺はどうこうなりたいとは思ってないから」

藤「頑張れ応援している」

ニ「ありがとガヤ、ニコッ」



藤ヶ谷が尾張へ帰る日、そこにはあの時とは打って変わり笑顔があった。

みんな、成長したんだな。

それだけ強くなったって事だろう、いろんな事を経験し。

んだが、俺はその場に横尾さんとタマがいないのが少しだけ気になっていたんだ。



藤「どうかした?」

北「…いや」

藤「わたならタマと屋敷にいる自分がここへ来たら不自然だからって」

北「ふーん」



それだけならいいんだが、なぁーんか嫌な予感がするんだよな。

気のせいか…



丸山「もっ、もぉー限界」

藤「分かったって丸そんな悲痛な顔をすんな」

丸山「いちど命の危険に晒されてますよって」

藤「あぁーあれは悪かった、でも何とかなっただろ」

丸山「そういう問題じゃーないですぅ」

藤「あははっ」



そして、笑いながら去って行く藤ヶ谷。



河「さぁーてと俺達も取り合えず解散するか」



が、その翌日だった。

あのときの加賀の若君が、俺のところへ来たのは。



亀「北山宏光、俺がお前を太夫にしてやる」

北「はっ?」



いきなり、そう言われ。

怒濤の1年が幕を開けようとしていた。

様々な恋模様と共に━




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